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Aldus Manutius

アルダス・マヌティウス

顔写真

名前

Aldus Manutius

生年月日

1449年

没年月日

1515年

生まれた国

イタリア

プロフィール

アルダス・マヌティウスは、1449年にローマ近郊のバッシアーノ村に生まれる。アルダスは文法学者を目指してローマへ向かい、ローマ大学の教師、ガスパーレ・ダ・ヴェロナに師事し、1467〜1474年の間にラテン語、ギリシャ哲学、アリストテレスの理論を学ぶ。1475年、言語学的教養や理論を更に磨くため、フェラーラへと向かう。そこでギリシャ学などを学び、よき友人をえる。やがて、貴族や知識人と交流するようになり「ギリシャ語やラテン語の古典作品を学術的に完璧なものとして出版する為の良質な印刷所の設立」という話にふれ、1495年にはじめてラテン語の対訳付きのギリシャ語の詩集を刊行した。

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1496年頃、イタリア人文主義の文献学者/作家/詩人であるピエトロ・ベンボの著作「デ・エトナ」を刊行。これに使われた活字が後に「Bembo」として復刻される。この活字の登場により、オールド・ローマンの文字形象が成立した。また、この活字はアルダス工房の四番目の活字であり、それ以前はジェンソンの系譜上にあるヴェネチアン・ローマンに分類される活字書体であった。

ヴェネチアン・ローマンからオールド・ローマンへの変化として、「e」の斜めのバーを水平にする試みや、小文字に対して大きすぎた大文字を小振りにしたこと、ベースライン・セリフを均一に整え、文字形象の規格化を実現したことなどがあげられる。これにより、手書き文字風や芸術性が抑制され、普遍性と公共性のある活字として成立していった。

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1499年、フランチェスコ・コロンナ著作「ポリフィラスの夢」を刊行。これは文学的重要性、ラテン語ギリシャ語イタリア俗語で書かれた難解な言語、作者不明の木版画や建築様式などにより、それぞれの分野で研究対象となる。木版画の挿絵と活字組版の見事な組み合わされた「ポリフィラスの夢」は、活字版印刷史上でも特に名高いものとなった。ここで使われた活字は、前出の「デ・エトナ」で使われた活字を改刻したもので、大文字が作り替えられた。この大文字のキャップ・ハイトはそれより4%も大きく、より威厳を増して紙面を魅力的なものにした。

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1501年、アルダスとフランチェスコ・グリフォ(アルダスの右腕。アルダス工房の活字父型彫刻師)は、ローマ古典の復刻、ウェルギリウスの著作「作品集」において、今までにない文字を活字化して書物に用いた。この活字書体がこんにちの「イタリック体」と呼ばれているものである。この手書き書体から得られた活字書体は、イタリア国内ではアルダスの活字「アルディーノ」と呼ばれ、フランスではイタリアの活字「イタリック」と呼ばれ、多くの模倣者を生み出した。

関連書籍

制作書体

  • 後に「Bembo」として復刻された活字書体
  • 後に「Poliphilus」として復刻された活字書体
  • イタリック体活字書体

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