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Nicolas jenson

ニコラ・ジェンソン

顔写真

名前

Nicolas jenson

生年月日

1420年

没年月日

1481年

生まれた国

フランス

プロフィール

ローマン体の起源となる人。
ジェンソン以前の印刷用活字として一般的に使われていたブラック・レター体は、文字の幅が狭い上に太いので、紙面は黒々としていた。しかし、ジェンソンの作ったローマン体は、小文字のベースライン・セリフを揃えることで、文字間にゆとりが生まれ、紙面が明るくなり、大幅に判別性、可読性が向上させることができた。

ジェンソンは、活字書体の文字形象と、文章周りに適切な余白を残すことで、均一な組版濃度を生み出した。この優れた均一性は、書物における可読性と深く関係し、後のデザイナーたちに大きな影響を与えていくことになる。

§

ニコラ・ジェンソンは1420年頃、フランスのリムヴォア村に生まれる。塗装工として働いた後、パリ王立造幣局で金型彫り職人になり、1450年頃にはトゥールの造幣局の局長に就任した。

1470年代前半には、会社を設立し、フランス市場にむけた書物の配送拠点をイタリア西北部におくなどして事業を拡大していく。1474年には、北ヨーロッパの需要に合わせたブラック・レター体の活字を制作した。

1475年にはローマ教皇シクストゥス四世によってローマに招聘され、教皇から報酬とパラティン伯爵の称号が与えられた。後に、印刷者と合併会社をつくったころから事業を退くようになり、1481年、その生涯を閉じる。

備考

アーツ・アンド・クラフト運動で知られる社会主義者のウィリアム・モリスは、ジェンソンの活字書体を模倣して1890年に「Golden type」を発表し、アメリカの有名なブック・デザイナーでありタイプ・デザイナーである、アルバート・ブルース・ロジャースは、20世紀の始めに「Centaur」として、ジェンソンの活字書体を復刻させた。

関連書籍

制作書体

  • 後に「Centaur」として復刻されたローマン体活字書体

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