「東アジアの近代活字史」その1 by「タイポグラフィの世界」

March 9, 2013

アジアの活字史についてもう少し知りたいと思い、連続セミナー「東アジアの近代活字史」に参加してきた。内容は宮坂弥代生氏(明治学院大学講師)による「宣教師の記録から見る美華書館」と、孫明遠氏(西安 西北大学准教授)の「20世紀初頭、中国の宋朝体・正楷書体の開発」。

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宮坂氏の講演は、アメリカ長老会が中国への布教にあたって設立した美華書館のお話。美華書館は、1867年に「和英語林集成」という日本初の和英辞典を制作したり、かの本木昌造氏が活字鋳造及び組版の講習を受けるなど、日本の活字史に深く関わっている印刷所である。その美華書館の歴史や活動を、資料や図版を交えてお話ししてくれた。

孫氏の講演は、宋朝体・正楷書体の開発背景や、中国における日本の明朝体がどのような立ち位置であるかというお話。活版印刷技術の進歩や、隆盛を極める出版業、あるいは伝統的な審美感への追求、民族主義意識の高揚など、様々な要因があって宋朝体・正楷書体が開発されたという。

まだぼんやりだけれど、少しだけ理解が進んだ気がする。というか、「アジアの活字史についてまるで無知」なんて書いたけど、朗文堂で近い話を聞いてたね。。
セミナーその2「韓国の漢字活字とハングル活字の開発」「明治初期の日本語活字書体」あたりを聞けば、もっとスッキリしそうなので、こちらも参加しようと思う。

連続セミナー「タイポグラフィの世界」|「東アジアの近代活字史」全3回