ライノタイプのドキュメンタリー映画 Linotype: The Film を見て思うこと

February 8, 2013

文字好きが集まって自動鋳植機ライノタイプのドキュメンタリー映画 Linotype: The Film を見た。印刷やLinotypeの歴史がよく分かる内容で、堅苦しくなく、音楽もテンポもよいユーモラスな映画だった(内容について詳しくはフォントブログへ)。

私はその映画を見終えて、ぼんやりと地元の印刷屋さんを思い出していた。幼なじみの父親が印刷屋さんで、私が高校生くらいの頃からよく入り浸っていた場所だ。当時はPowerMac 7600かな。あと写植機があって暗室があって。多分、私がデザイナーになったのも、この頃Macを触っていたからだと思う。

話によれば元々Macはなかったようで、写植機のみだったそう(写植機全盛の頃始めたらしいから活版印刷機はなかった)。それが時代の流れでMacを導入して、後に写植機は処分することに。その時は変化していく様に何とも思わなかったけど、それは写植の技術も捨てたということなんだ、と今思う。

近い将来、パソコンでデザインする時代ではなくなって、私や今のデザイナーたちが培ってきたパソコンの技術は一切何の役にも立たない時代が来るかもしれない。あるいは、デザインに対するリテラシーが変化して、デザイナーが今程必要とされなくなるかもしれない。

もちろん今でも活版印刷機や写植機を使う方々はいるし、古いから悪い訳でもなく、古いから良い訳でもない。
少しのこだわりと対応力を持って、技術者をやっていかなければなぁと思う。